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vol.164:サラヤ株式会社(3)〜カロリー0自然派甘味料ラカントS〜 2016.05.09

「衛生の会社」とお聞きしていましたが、なぜ健康食品を開発されたのでしょうか。


平成26年「国民健康・栄養調査」
(厚生労働省 平成27年12月9日)より抜粋

先ほどもお話ししましたが、サラヤは元々伝染病を予防するという点から始まっており、その根底には「健康」というキーワードがあります。
戦後の復興にあわせて伝染病そのものは少なくなりましたが、代わりに生活習慣病、特に糖尿病が増加しました。糖尿病を予防しようと考えた結果、糖尿病の最たる原因である砂糖に変わる代替甘味料を開発しようという流れに繋がったのです。

「健康」がキーワードなんですね。「ラカントS」とはどのような商品なんでしょうか。

化学合成の人工甘味料を使用せず、天然素材のみでつくられた、カロリーゼロ自然派甘味料です。
原料は、羅漢果という中国の桂林でのみ生息するウリ科の植物から出来ています。この羅漢果から抽出した特許成分である高純度羅漢果エキスと、トウモロコシの発酵によって得られる「エリスリトール」という、2つの天然成分から出来ています。
現在では一般的に見かける「カロリー0甘味料」もサラヤが日本で初めて開発したんです。

開発の経緯を教えてください。

開発を始めた当時、人工甘味料はすでに市場に流通していました。しかし、カロリーが0ではないこと、またそこに含まれる成分が身体に良いとは言いがたいものだったこともあり、カロリー0で天然素材の甘味料の開発に着手しました。
ちょうどその頃、「エリスリトール」という、カロリー0の天然成分を大量生産する技術が開発されたのですが、これだけでは甘さが足りませんでした。ただし、「体内で代謝されずカロリーが0」という利点があったので、ベースとして使用し、そこに甘味をプラスすることを考えました。
甘い植物を求め、ステビアや甘草など色々と試しましたが、甘さの質がいまひとつと悩んでいる時、偶然、薬局で見つけたのが「羅漢果のど飴」です。

羅漢果との出会いの瞬間ですね。

はい、みなさんと同じように「羅漢果って何?」という状態でした。色々と調べると、中国の桂林にのみ自生すること、昔から漢方として使われていたものの今は研究者がもういないことなどが分かりました。そこで桂林の大学の先生と協力し、まずは羅漢果の研究からスタートしました。
羅漢果から抽出できるエキスは砂糖の300倍の甘さを誇ることが判明したのですが、羅漢果は高温多霧、水はけが良く、昼夜の寒暖差が大きいところでしか栽培が出来ず、受粉も難しいため大量生産が出来ませんでした。そこで平地でも栽培出来るよう品種改良を行うと同時に、甘味成分の構造、抽出技術についても時間を掛けて研究を進めました。

ラカントが完成したんですね。

この羅漢果の甘味成分を高濃度で抽出し、先ほどのエリスリトールに足すことで完成しました。
発売すると、多くの反響を頂いたのですが、すぐに売れなくなってしまいました。それは、カロリー0の人工甘味料が発売になったことが原因です。早く安く、かつ安定して生産できる人工甘味料と比較すると、大阪の小さなメーカーが作るラカントは価格も高く、良い点としては「天然素材で安心」ということだけでした。
そこで、開発の原点に立ち返り糖尿病の予防、糖尿病患者の食生活向上のために糖尿病市場に出ることにしました。結果として「カロリー0」「血糖値影響がない」などのエビデンスが、「天然素材の安心感」と合わせて改めて一般消費者に評価されるようになっています。

ありがとうございました。
ラカントのその後の活躍、社会貢献の取組みは5回目の記事でお伝えします!
次回は主力商品の中から、赤ちゃん用洗濯石鹸「アラウ.ベビー」と
洗浄剤の歴史を変えた「ハッピーエレファント」についてお届けします。

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