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vol.164:サラヤ株式会社(2)〜ヤシノミ洗剤について〜 2016.04.27

ヤシノミ洗剤について教えてください。

1971年から販売がスタートして、45年を迎えるロングセラーの台所用洗剤です。
開発の背景には、三重県熊野の自然の中で育った創業者の更家章太の理念があります。1960年代に起きた石油系洗剤の環境汚染問題がきっかけとなり、モノを綺麗にする洗剤が環境を汚すのは本末転倒であると、「植物原料を使用」「無香料・無着色」「排水は微生物によって素早く分解されて地球に還る」をキーワードに開発を始めました。

ヤシノミ洗剤の開発、販売に当たってどんな苦労がありましたか?

無香料・無着色の洗剤はありそうでないんです。
精製度の低い原料では不純物が混じっていたり、色が付いていたり、原料臭が残っていたりします。無色透明で無香料は品質をごまかすことができませんから必然的に精製度の高い高価な原料を使用することになります。 そのため大手メーカーよりも100円も高くなってしまいました。当時は、大阪の無名なメーカーが、大手よりも高い値段で売るなんて生意気だ、という反発もありました。その中でも諦めることなく、地道にコンセプトを理解してもらえる販売店に営業しました。

「無香料、無着色」以外にはどんなこだわりがあるのですか?

発売当時は他の洗剤と同様、商品名が大きく印字されていましたが、使用済みのボトルを捨てるのは、資源の無駄でゴミが増える。ならば。と、台所洗剤としては日本で初めて詰替えパックを発売しました。そして、ボトルを使い続けてもらえるよう、商品名は最小限に留め、ステンドグラス風のデザイン変更したのです。
また、洗浄濃度も環境負荷と洗浄力のバランスを考え、他社より低い16%としています。はじめから高濃度の界面活性剤を大量に使うのではなく、汚れに応じて、洗剤を注ぎ足しながら洗えば手肌にやさしく環境も汚しません。そして液の飛び散りを防ぐようにポンプの先端角度も55°にするなど細部にもこだわっています。

環境への思いと強いこだわりが生んだ商品なんですね。

一般的に台所洗剤は半年ごとに新しい香りなどのリニューアルがされます。しかし、ヤシノミ洗剤はミニマムコンセプトのため発売当初からずっと変わることができません。
にも拘わらず、POS(Point of sale)データでは、常に安定しています。これはヤシノミ洗剤を使っていただけるお客様はリピーターが多く、安定した売上げとなっている証明です。
そのためにお客様にコンセプトを知っていただき、長く愛用してもらえるコミュニケーションをしています。ただ、環境への負荷を考え自然由来の洗剤を開発したのですが、実は手肌にやさしい点のほうが、主に家事を行っているお母さんに人気となった要因だったりもします。

ありがとうございました。
ロングセラー商品のヤシノミ洗剤ですが、環境への貢献として様々な環境活動をされています。
先進的な取り組みについては、次回以降でお聞きします!

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