個性豊かな3人のイラストレーターが
交代で『モノのある生活』を楽しく描くイラストエッセイ。
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2015.12.10 物を片づけられない人と暮らして【影山直美】

「靴下を裏返しに脱がないでよ〜」と、
夫に何度言ったことか。
しかし幼少期からずっと裏返しに脱いで洗濯に出していた人間に、
今さらそれが直せるわけがない。
そう気づくまで数年かかった。

今はこう考えることにしています。
「靴下を裏返しに脱ぐ人は、
自分が履く時にいちいち表に直すことをいとわない人である。
だから、こちらが直してあげなくていいのであ〜る」
おかげでストレスがなくなった。
裏返しに脱がれた靴下はそのまま洗濯。
そして裏返しのまま畳んでタンスへ。
夫から苦情を言われたことはありません(言わせないけどね)。

さて、そのタンスに入れた服たちは
どうなっているか。
私がきれいに並べた下着や靴下、カットソーなどは
3日もしないうちにグチャグチャ。
子供のおもちゃ箱のようです。

これも「服をぐちゃぐちゃにする人は
着る時にシワだらけでも構わない人であ〜る」と
割り切れればいいのですが、
気の向いたときだけは直してしまいます。
ハァ……。
「部屋がきれい」とか「片づいてる」と感じる度合いが
同居人と自分で同じくらいだったらいいのになぁ。

イライラしないための秘訣は、
「たたんであげたのに」「きれいにしてあげたのに」と
思わないことでしょうか。
「私がきれいにしたいからやっている」それだけ。

そういえば、夫の独身時代の部屋は
グチャグチャの引き出しをそのまま大きくしたようなものでした。
いったん掃除を始めればきっちりやれる人なのに、
またすぐに乱れてしまう。
長年つきあっていると、
なぜ乱れていくのか分析したくなります。
これはひとえに「物を元あった場所に戻せない」からでしょう。
「物がどこにあったか覚えていない」とも言えます。

かく言う私も、
そんなにきっちり部屋を片づけているわけではありません。
見えるところに物がたくさんあるのが好きではないだけで、
机や押し入れの中は大ざっぱ。
すぐに片づけられない物は
「とりあえず箱」に入れて熟成≠フ時を待つ。
(夫にとっては、部屋全体が「とりあえず箱」といったところか)

「とりあえず箱」の中身は頃合いを見計らって片づけます。
箱がすっかり空っぽになったときの爽快感といったら!
この楽しみを夫にも味わってもらえたらいいのですが……。
今は期待しない方が良さそうです。

執筆者紹介:影山直美

柏木きなこ

誕生日:7.13

現住所:神奈川県

ひとこと:
(主な仕事)雑誌やパンフレット・広告のイラストなど。イラストエッセイ。
雑誌『Shi-Ba』(辰巳出版)にて4コマまんがとエッセイ連載中。雑誌『いぬのきもち』(ベネッセコーポレーション)にてイラストエッセイ連載中。
「柴犬さんのツボ」LINEスタンプVol.1&2発売中
https://store.line.me/stickershop/product/1055486/ja

最新刊『私と愛犬のお気に入り』(イースト・プレス)
2015年10月7日発売

オピネット「モノのある生活」9年間の集大成!
今までの連載から厳選したエピソードが1冊にまとまりました。
内容に大幅な加筆修正。書き下ろしのコーナーも加えてお届けします。
役立つグッズや暮らしのヒントなどがいっぱいです。

(2015.09更新)

URL: [海辺のアトリエKotori]
http://www.geocities.jp/atelierkotori/

次回予告→【柏木きなこ】12月21日(月)の更新です。お楽しみに! 柏木きなこ
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